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2022年05月13日

”変化する絵”の原因(その2)

”変化する絵”の直接的な原因については、
4月30日の記事にて説明しています。

①変化の原因:拡散反射(4月30日の記事)
②変化を強調するモアレ縞(今回の記事)

”変化する絵”を支えている要因に「モアレ縞」があります。

モアレ縞があると、変化が強調されて見えるからです。
例えば、


または、「変化する絵」(動画)
https://youtu.be/yocxqA180Q4

絵画用の支持体にモアレ縞を導入するするときに、注意すべき点があります。

(モアレの一般的説明は、ネットなどで確認願います。)

今回のモアレ縞は、2枚のメッシュの繊維間隔(p)がずれることで生じます。

縞の間隔(2d)は、繊維間隔のずれ(δp)と繊維間隔(p)によって

2d=p^2/δp  と表されます。それをグラフにすると・・・




絵画鑑賞において、視認できる縞の間隔はどれくらいなのでしょう?

仮に、数㎜から数㎝位とすると、繊維間隔のずれ(δp)として、
0.002~0.04㎜ 程度の値と考えられます。小さいですね。

注意すべき点として、メッシュを強く引っ張りすぎると、かえって、
縞が確認しにくくなる、という点があります。

私は、木枠にメッシュを固定し、それから支持体に貼り付けています。
つい、縞を大きくしたいと思い、メッシュを
強く引っ張り、失敗したことがありました。

格子状のメッシュは、斜め方向に引っ張ると、
ビヨーンと伸びるのです。

後悔、先に立たず! でした。   


Posted by agechan at 21:19 Comments( 0 ) 変化する絵