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2021年04月25日

97歳の母、桜で一句

この春は、母を連れての桜めぐりができました。あまり遠出はせず、日帰りドライブでした。今回の桜見物の中で、樹齢の話が多く出たようでした。

まずは、なんといっても、樹齢千年超えの”三春の滝桜”ですね。何年か前に、つぼみもつけていない寒い時期に見に行ったことがありましたが、幹や枝だけでも風格のある佇まいは、さすが、という感じでした。今回は、すでに明るくなった空にぼんやり見える月が浮かび、この月と桜で、母の句。望遠レンズを持参していないので、次のような写真が精いっぱい。

 消え入りさうな暁けの半月滝桜


さらに、若い桜ですが、文献や年代測定などの調査結果から、日本最古の染井吉野であることが判明した「開成山公園(郡山市)の桜」のことがTV(NHKローカル)で紹介され、びっくりしました。福島県内でも知る人の少ない、レアな情報だったようです。そこで母の句です。

 くろぐろと熾(さか)る樹の瘤飛花落花
 夕暮れの木瘤の量感遅桜


「合戦場のしだれ桜」は平安の頃の奥州征伐の戦いがあった、ずーと後で植えられたもので、樹齢150年程度で若い桜です。

千年超えの三春の滝桜、三春から遠くないところに”千年杉”があったり、150歳は若いなど、ちょと次元の違う樹木の世界を覗いたような、不思議な感覚を覚えました。桜などの樹齢千年というスケールに対して、人間の寿命の小ささが、ちょと寂しい気がしますね。
母の俳句、よくはわかりませんが、桜などに自身の年齢を重ねて読んでいるのでしょうか?

  


Posted by agechan at 06:15 Comments( 0 ) その他